オンライン診療について
患者さんがどこにいても、
医療機関を選べる新時代へ
医療機関に行かなくても、スマホやパソコンなどを使って医師とつながり、リアルタイムで受診できる「オンライン診療」。自宅や勤務先などにいながら、予約から診察、処方、会計までオンライン上ですべて完結することができます。お住まいの地域に関係なく、医療機関にかかれる時代となった今、患者さんに選ばれる医療機関となることが重要です。
コロナ禍でますます高まった「医療サービスという安心を届けたい」
新型コロナウイルス感染症拡大は、これまでの日常生活が大きく崩れ、社会を一変しました。当院でも、通院される患者さんが激減。医師や看護師といったスタッフたちも、これまで当たり前のように対面で会っていた患者さんたちの様子が気になりながらも、医療サービスを届けることができない歯がゆさ、悔しさを経験しました。
このような中で2020年4月、法的な制限が多く、もともと国内であまり広がってこなかったオンライン診療について、特例措置として大きく規制が緩和されることとなります。コロナ禍以前と比べると、対応可能な医療機関数は約1000件から約1500件に増え、普及率も約5%から約15%と大きく上昇。感染症拡大防止を目的とした診察手段として、世間から注目されるようになりました。
当院は、患者さんの声に応えることで、発展・成長をし続けてきたクリニックです。このコロナ禍においても「通院したくてもできない患者さんの助けになりたい」「医療サービスという安心をどんな状況下でも届けたい」という想いで、オンライン診療の提供を決意。以前より導入準備は行っていたものの、大々的な運用はされていなかったため、即座にシステムや受け入れ体制の構築に動き出し、2022年より本格的な運用を開始しました。
STORY #02
患者さんが心から利用したいと思っていただけるオンライン診療を目指して
オンライン診療の導入を任された私は、診療メニューの検討からシステム設計まで担当。ご高齢の方が操作に戸惑うのではという不安があったため、多種多様なシステムの中から、操作性が高く、患者さんのご家族も予約や診療をサポートできるシステムを厳選しました。半年ほどかけて診療体制を整え、いよいよ診療スタートとなりましたが、実は最初から多くの患者さんがいらっしゃったわけではありません。2週間ほどは予約が一切入らず、利用者数は伸び悩みました。それでも、実際に利用された方から「通院する手間や待ち時間がなくて便利」と喜ばれ、少しずつ利用者が増えていったのです。
また、様々な工夫の中で診療メニューを広げ、内科疾患や皮膚科疾患、整形外科といった保険診療のほか、AGA・ピル処方などの保険外診療まで、幅広い対応を実現。中でも、患者さん自身で症状や合う薬を把握している花粉症は、オンライン診療との相性がよく、受診者数の増加につながりました。
オンライン上で行う診療は、患者さんとの正確な意思疎通も非常に重要です。患者さんと医師との間に意識の違いが生まれないように、念入りに確認を行うなど、対面と変わらない品質を担保。こうしたきめ細やかな対応が実を結び、今では様々な疾患をかかえている患者さんにご利用いただいています。
医療サービスの新時代においても、患者さんに選ばれるクリニックであり続けたい
チャレンジ精神が根付いている当院は、誰もが患者さんの声にアンテナをはり、「これがあったらいいな」を一つずつカタチにしていく医療機関だと日々感じています。私自身、オンライン診療の立ち上げを手掛けることで、改めて新たなプロジェクトに挑戦していくおもしろさ、やりがいを実感しました。
現在、アフターコロナを見据え、サービスの低下とならないようなオンライン診療への展開が必要不可欠です。今後もサービス向上に努めるためには、実際に患者さんと日々触れ合う現場スタッフの発想や着眼点も欠かせません。職員の知識向上と意見交流を積極的に行い、質の高いオンライン診療サービスを行っていきたいと考えています。
オンライン診療は、住まいの地域に縛られることなく、自分が本当に診てもらいたい医療機関にかかることができるサービスです。患者さんが自由に医師や医療機関を選べる時代の到来であり、全国区で医療機関の切磋琢磨が始まり、よりよい医療サービスが生まれていくきっかけとなるのではないでしょうか。わかさクリニックも、私たちにしかできない医療サービスを届けることで、これからも患者さんに選んでいただけるようなクリニックであり続けたいと思っています。
わかさクリニックグループで
私たちと一緒に医療の可能性に
挑戦してみませんか?