在宅医療について
患者さんのご自宅での診療を行い、
安心して暮らせる社会づくりに貢献
自宅や施設で療養している患者さんのもとへ、医師や看護師などが伺って診療を行う「在宅医療」。わかさクリニックでは2014年より提供を開始し、今では外来診療と並ぶ大きな柱となりました。24時間体制で緊急時にも迅速に対応。地域のかかりつけ医として、超高齢社会に向けて提供エリアを増やすべく、さらなる拠点開発が今後の目標です。
地域のかかりつけ医として患者さんに寄り添う中で、自然と生まれた「在宅医療」
これまで“地域のかかりつけ医”として、地元に根差して医療サービスを提供し続けてきたわかさクリニック。地域の皆さまに寄り添う姿勢を大切に、通院が難しくなってきた患者さんに無料送迎を行うなど、サービス向上に努めてきました。しかしながら、高齢化が進む中、「送迎があっても通院が大変」「家族に負担をかけたくない」という相談が少しずつ増え始めます。こうして患者さんのご要望に応える形で、自然発生的にご自宅での診療に対応するようになっていきました。
そして2014年、今後のニーズ急増に備えるべく、本格的に在宅医療に取り組もうと動き始めます。まずは、在宅医療のノウハウを学ぶため、四国でいち早く在宅医療を提供していた医療機関へ研修に。スマホや電子カルテといったICTの活用、地域ごとにチームに分かれるなど、幅広く患者さんに対応できる組織体制の構築など、どれも勉強になることばかりだったのを覚えています。ほかにも、職員全員で「在宅医療テスト」を受験するなど、制度や仕組みの理解も深めていきました。
“わかさクリニックの在宅医療”を形にするために大切にしたのは、「患者さんの希望をかなえられる在宅医療であること」という想いです。365日24時間、患者さんが望んだ時に対応できるような、医療をいつでも必ず届ける体制づくりを目標としました。
STORY #01
「病院でなく、自宅で過ごしたい」という患者さんの希望を叶えられる仕事
在宅医療の提供開始から10年ほど経った現在、当クリニックグループでは在宅医療だけで約2,800名の患者さんを抱えています。と言っても、当初は認知度が低く、すぐに利用者が増えていったわけではありません。「患者さんのご自宅」というプライベートな環境下で医療を提供することに、患者さんやそのご家族はもちろん、スタッフも戸惑いを感じていたのも事実です。しかし、説明会やメディアなどを通じて積極的に認知を広げ、患者さんの気持ちに寄り添って対応することで、少しずつ信頼をいただけるようになり、患者数も徐々に増えていきました。
一番のやりがいは、患者さんやご家族から「在宅医療があって本当に助かった」と喜んでもらえること。より多くの患者さんに対応できるよう拠点開発を進めてスタッフを増やし、スムーズな運営をサポートするため時代に合わせたICTの活用にも取り組んできました。
在宅医療は、「病院ではなく自宅で過ごしたい」という想いに応えられるサービスです。患者さんの希望を叶えるため、医師や看護師といった多くのスタッフたちが今も志高く診療にあたってくれています。私は今、各拠点の運営サポートを行っていますが、立ち上げ当初の想いをスタッフ一人ひとりが受け継ぎながら、規模を拡大していけることが大きな喜びです。
超高齢社会に対応し、いつでもどこでも在宅医療を提供していきたい
在宅医療の立ち上げもそうでしたが、これまでわかさクリニックは、時代の先駆けとなる挑戦を数多く遂げてきました。手探りでプロジェクトを進めることも多く、様々な困難に悩まされることも少なくありませんでしたが、だからこそ一から自分たちの力でカタチにできるおもしろさを感じています。新しい挑戦を任せてもらえること、それが多くのスタッフにとって当院で働く魅力となっているのではないでしょうか。
また、患者さんのことを想い、多種多様な診療に対応している点も当院の強みです。世の中から必要とされている医療サービスは、決して在宅医療だけではありません。多彩な医療サービスに触れられることで知識が増え、自分自身の可能性も広がっていくはずです。
すでに超高齢社会の到来した現代。今後、病院や施設に入りたくても入れないという人がますます増えていくでしょう。そういった方々にも安心して医療を届けるために、そして「住み慣れた自宅で過ごしたい」という想いに応えるために、在宅医療があると信じています。今後も在宅医療をより多くの方々にお届けするべく、新たな拠点開発を進めていくことが目標です。患者さんもスタッフも笑顔溢れる診療ができるような組織づくりを目指していきたいと思います。
わかさクリニックグループで
私たちと一緒に医療の可能性に
挑戦してみませんか?