国際医療ツーリズムについて
海外で暮らす方々に向けて、
日本の高度な医療を届ける新サービス
「自分が暮らす国より医療水準の高い国で、治療や検診を受けたい」という海外の方を受け入れる「国際医療ツーリズム」が国内で広がりつつあります。わかさクリニックでも紹介元となるベトナム現地のエージェントと連携してサービスの提供を開始。ベトナムで高度な医療を求める方たちと日本の医療機関との橋渡しという重要な役割を担っています。
念願の海外事業をスタート。ベトナムの方に日本の医療を届けるという新たな使命
もともと私自身、漠然と海外事業を展開したいという想いは持っていましたが、実際に動き始めたのは2018年のことです。最初は、医療システムの進化が進む中国での視察からスタート。様々な情報交換をする中で「GDPも人口も急激に伸びているベトナムは新たな市場となる」という話を聞き、実際に現地に向かい、ベトナムでのクリニック立ち上げを構想し始めます。コロナ禍によって一時計画は中断するものの、少しずつ日常を取り戻していった2022年末、ご縁がつながり、ベトナム・ハノイでワクチン接種を中心としたクリニックを開業することができました。
ベトナムで医療を提供し始めて感じたのは、日本の医療に対するニーズの高さです。まだまだ医療水準が低いベトナムでは、富裕層を中心に「日本の医療を受けたい」という方が数多くいらっしゃいました。そこで、現地の患者さんを紹介してくれるエージェントと連携し、当院が受け入れ窓口となり、日本の医療機関へとつなげる「国際医療ツーリズム」への参入を決めます。エージェントと勉強会を行い、積極的に情報を収集。ベトナムの方々にも日本人と変わらない医療を提供するべく、国内の様々な病院やクリニックとの提携を進め、幅広いご要望に応えられる体制づくりを行いました。
STORY #03
日本でも海外でも決して変わることのない、「医療人」としての想い
当院の国際医療ツーリズムは、まだ立ち上がったばかりですが、徐々に受け入れが始まっています。大腸ポリープの摘出を希望された患者さんは、実際に来日していただきポリープを摘出し、結果を説明。今はすでに自国のベトナムで元気に日常生活を送られています。
海外とのやりとりは、当院にとっても、私にとっても初めてのことばかりです。ワクチンセンターの開業時には、スタッフも患者さんもベトナム人ということで、様々な局面で文化の違いを感じることがありました。それでも少しずつ現地の方と打ち解けていく中で、「スタッフ同士で力を合わせ、患者さんの笑顔のために医療を提供する喜び」は、日本でも海外でも変わらないものなのだなと感じています。
思い起こせば、放射線技師として働いていた頃、私は日々「どうしたら治療に役立つ画像が撮れるか」と目の前の患者さんのことを考えることを大切にしていました。この時に培われた「医療人である」という想いや信念、誇りは今も変わりません。私たちわかさクリニックの使命は、患者さんが求める医療に応えること。海外事業という新たな展開においても、この使命を忘れず、周囲の人と協力して、0から医療サービスを創り上げることを楽しんでいきたいと思っています。
医療法人だからこそ、信頼を育められるようなきめ細やかなサービスを
現在、国内で国際医療ツーリズムに参入する企業が少しずつ増えてきていますが、“ビジネス”として捉えている企業さんばかりが参入しているのが現状です。わかさクリニックのように、医療法人が運営に携わっているケースは非常に稀であり、ここに私たちの強みがあると感じています。日々、医療の現場で患者さんと向き合っている当院は、実際に行われる治療や検査方法を熟知。例えば、患者さんへの検査前の説明や心理面でのサポートにおいてもきめ細やかに対応できるため、患者さんはもちろん、受け入れ先の医療機関とも信頼関係を築くことができ、サービスの質の向上が図れているのではと考えています。
現在、ホーチミンやダナンなどのエージェントの開拓が進行中で、さらなる市場調査、紹介元の開拓を積極的に行っていきます。今後はベトナムにとどまらず、需要の多い中国からの受け入れ態勢を構築した後、他地域の開拓にも着手できればと考えています。
成長を続ける当院に身を置き、私自身も「始めるなら、徹底的に取り組みたい!」という上昇力を忘れずに持ち続けてきました。国内だけではなく、海外の方にも日本の素晴らしい医療を届けられるように、今後も活動を広げていきたいと思います。
わかさクリニックグループで
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